彼の腕の力が少し強まった気がした。 「ジョー・・・」 「俺は」 重なった言葉が静かに雪の中へ溶けていく。 ほんの少し戸惑った時間が流れて、でも、それを破ったのは彼の方だった。 「まつり。好き。すげー・・・好き」 「・・・・っ」 思わず見上げようとしたあたしの頭は、ぎゅっ、とこめられた彼の腕に阻まれる。 そして、そのまま引き寄せられたのは彼の胸の中。 今・・・・ 好きって。 あたしのこと、好きって・・・・・言ったよね? ジョーが・・・