「ジョー・・・?」
ジョーが、あたしの頭の上に手をかざしながら空に向かって息を吐く。
「風邪・・・・ひくよ?」
その大きな手のひらが、あたしにふりかかる雪だけを防いでくれてる。
「ね、そろそろ中入ろうか」
雪の量が少しずつ増えてきてる。
このままだと、ジョーの今の格好じゃ絶対に風邪をひくもん。
・・・それに。
ジョーはさっきからほとんどしゃべってない。
空ばっかり見て、全然あたしを・・・・見てくれない。
もしかして、これが答えってことなのかな。
・・・・困らせただけ、なのかな。
・・・・・・・そうだよね・・・・。

