「うん。言いたかったのは、それだけっ・・・・」 ジョー・・・そんな困った顔をしないで。 困らせる為に言ったんじゃないんだよ。 あたしはジョーとの関係を壊したいわけじゃないんだ。 「今日は特別だから。だから・・・・忘れてよ。明日から忘れて・・・・ね?」 へへへ、って笑ってあたしは自分の足元に視線を落とした。 これでよかった。 言えてよかった。 だけど、鼻の奥が痛いよ。 熱いかたまりがぐいぐいとおさえた感情がせりあがってくる。