「あたしがここにいたかったの」 「は?」 「あたしが望んでたところがここだったの」 待ってて。 今度はあたしの方からジョーの方に近づくから。 彼の正面で見上げると、ジョーの前髪に白い雪がくっついて、消えて。 くっついて、消えて・・・・。 「あぁ・・・」 あたしの視線をたどって、ぷるぷると首をふって雪を払うその仕草に。 もう・・・・止まらない。 ダメだ。 「好き・・・・」