おまつりBoyと夢みるGirl


「ナニ言ってんの・・・・・・」



喉の奥が熱くて、こみ上げてくるものをごまかすように、あたしは空を見上げた。



ナニ言ってんの。



ジョーは、もう強いよ。強いじゃん。



あたしは・・・・ずっとジョーのその強さに支えられてきたんだ。



知らないうちに。



家族を大ッ嫌いになってしまわないように、ジョーがずっとそばにいてくれた。



好き、なんかじゃない。



好き、っていう言葉には言い表せない。



大事な大事な存在に、あたしは・・・・今ようやく気がついた、っていうの?



違うよ。ジョー・・・・



あんたは、強い。



あたしが・・・・強くなりたい。



出来れば・・・・


願わくば・・・・・・あんたの側で。