おまつりBoyと夢みるGirl


それに・・・・



思ってたよりもたくさんの人があふれてて。



あたしは、ずっとクリスマス、っていうイベントにだけ目がいってて、まさか、こんな日にある祭りなんかに人はほとんど集まらないんだ、って思い込んでた。




驚きと共に、



パパやママたちが頑張ってるところを思い出して、胸の中がじんと熱くなる。




「成!」



おじさんの大きなかけ声で、成の番が始まった。



18の歳。



やぐらの上で、とにかく大きな声で自分の気持ち、なんでもいいから自分の気持ちを大声で叫ぶ、っていう・・・・


なんとなくどこかの○○大声大会みたいな感じにも見えなくもないけど、


カミサマの前で本当の自分をさらけ出す事で、これから成人としてあたらしい出発が出来るとかなんとか・・・・



すっくと立ったジョーの姿は、とても精悍で、あたしはパパが多分あたしに聞かせたかったんだろうけど、独り言のように言ってたそんな大切な行事の話をろくすっぽ聞こうとしなかったことに、後悔を感じていたんだ。