「まつり?」
名前を呼ばれて振り返ると、エプロン姿のママと目が合った。
「あんた・・・パーティとかなんとかあるんじゃないの?どうしたの?もう終わった?」
「あ、ううん・・・・じゃなくて、うん・・・てか、そうじゃなくて、ママ、ジョー・・・いる?」
「え?ジョーくん?」
「ん」
ママの少し曇った表情に、今までの勢いが一瞬で冷めてしまいそうになる。
「ジョー・・・・やっぱり、ダメだったの?」
あたしの細くなった声に、ママはふっ、と笑ってあたしの頭をポンポンと撫でるように叩いた。
「ジョーくん、いるよ」

