「え、だって・・・・」
頼まれた、って。
でも確かに、ジョーが好きだ、って言ったんだもん。
ジョーの口から、好きなんだ、って聞いたんだもん。
「ほら、千夏」
恭二にぽんと腕をおされて、千夏ちゃんはぎゅっ、と唇をかんだ。
「いや、あの・・・・どうゆうこと?なんか、わかんねーんだけど」
サトシさんの言葉に、あきらめたように恭二がため息をついて、口を開きかけたその時、
「だって、ジョー先輩がそうして欲しいって。俺と付き合って欲しい、って言ったんだもん」
顔を上げた千夏ちゃんの目は少し潤んでるように見えた。

