「ジョー。良かったね。やったじゃん!」
グー、って親指を突き出して見せると、ジョーはかすかに笑ってただ手だけをひらひらとさせて彼女と共に去っていった。
「まつり・・・」
あたしの腕をつかんだままたちすくんだエミが「いいの?」って小さくつぶやいた。
「うん・・・・・うん、いいよ。いいんだ」
いいんだ。
あいつが望んでる事だから。
あたしはあいつのことを小さい時から知ってる「幼なじみ」だから。
そして・・・・
あいつが昔からいつもあたしにしてくれてたこと。
こういうことでしょ?
苦しいけど、あいつが笑ってる方がいいって、
って・・・・これは幼なじみだから?
・・・好き、だから?
わかんないけど、ジョーのこと、応援したい、って心から思うんだ。

