逃げ出してもどうにもならないのに。 現実から目を背けたくて。 どうしても、見たくない、認めたくない。 ジョーのことを好きだ、って言ったあの子のことを、ジョーは好きだ、って言った。 そのことをどうしても認めたくなくて、 あたしは。 「まつりっ?」 彼の声を背に、元来た道を目的もなく走りぬけた。