エミから、サトシさんのメールが明日のパーティのこと・・・そして・・・・
「恭二さんと一緒にいた女の人、彼女じゃないんだってね」
場所を変えた中庭のベンチで、エミは飲み終わったパックジュースを両手に挟みながらつぶやいた。
「・・・うん」
「そっか・・・」
「だけどね・・・あたし、恭二とは、付き合わない」
「・・・・・」
多分もしかしてエミはサトシさんから聞いてるのかもしれないな、って思った。
けど、あたしはエミに言われる前にそのことを口に出した。
それは、少しでも自分の選択を現実のものにしなきゃいけない、ってどこかで願ってるからかもしれない。
何も言わないエミに、あたしは少しだけ声を大きくして立ち上がった。
「ワケわかんない。かっこよくて、すごく・・・すごく、いい人なのに・・・・なにやってんだろ、って思うよ・・・・でも・・・」
「・・・・ほかに気になる人がいる、でしょ?」
「え?」

