「ごめんなさい・・・恭二、あたしね」 そんなあたしの言葉に恭二は黙って伸ばした指先を下ろして 「そっか」 とつぶやいた。 「ごめんなさい。あたし・・・・」 あたし・・・ 「もしかして、やっぱり彼女の事、気にしてる?」 ううん。 ぶんぶんと首を横に振ったあたしを見て恭二は少し戸惑ったように笑った。