ぴくん、と体が揺れる。 それは、頬に温かな感触を感じたから。 伸びた指先をたどると、恭二の熱っぽい瞳であたしを見つめてる。 「・・・・スキだよ」 彼の一言に、あたしは身じろぎはおろか、息をすることすら忘れてしまう。 あたしを、彼を照らしてるのは星の光で。 「・・・・なんで?」 どうしてそんなことを聞いたのかはわからない。 けどようやく音になったあたしのかすれ声は、かすかに彼の瞳を揺らした。