夕方、一緒にいたあの女性は、 「幼なじみだよ。昨日の親父との話を聞いたらしくて、心配してくれて来てくれたんだ」 「幼なじみ?」 ああ、とうなずいた恭二の表情のなかに、ごまかしがないのはわかった。 わかっただけに・・・・ イタッ。 ツクン、と胸をさす新しい痛み。 「幼なじみ。。。なんだ」 だけどさすがのあたしもわかるよ。 思い出した彼女の表情にはくっきりと「スキ」って文字がでてたもの。 「幼なじみ」だけなんかじゃないよ。 幼なじみ、って言葉は・・・・痛い。 痛いな・・・・。