「俺ね、そんな話、前から聞いてたんだけど、ウソくせー、って思ってた」 「アハハ・・・・ウソくせー、って」 「ホント・・・・全然気にしたことなかった」 「うん」 ・・・・男の人ってそうなのかも。 そういう、伝説とか、言い伝え?とか、ジョーもいつもバカにしてるもん。 「けどね・・・」 恭二の声に、あたしは彼の横顔を見つめた。 「俺はまつりちゃんと見たかった」 「・・・・え?」 「まつりちゃんと一緒にツリーを見たかったんだ・・・・初めて真剣に、伝説を信じたくなったんだ」 「恭二・・・・」