だけど・・・・ あたしは瞬間的に、角に身を隠して、息をころす。 ジョーと一緒に見えた・・・・もう一人の姿に。 あたしはようやく、自分の身勝手さに、気がついたんだ。 もう一人の姿。 遠目にもふわふわの髪の毛は、照らされた街灯に飴細工のように見えた。 そして・・・・ジョーがしっかり彼女の手を握ってたことに、 今のあたしは元来た道を、早足で戻るしかできなかった。