あの角を曲がると、あいつの家はすぐに見える。 通いなれたこの道がいやに遠く感じてあたしは角を曲がったところでひざに手をついて荒れた息を少し整えた。 そして、ゆっくり顔を上げた。 「あ・・・・・」 小さくつぶやいたあたしの視線の先に・・・・ 「ジョー・・・・」 会いたいと思った、あたしの幼なじみの姿が、見えた。