でもそれはあいつの少し変わってる趣向と家の行事がたまたまあっちゃっただけで… 「だから、来年はまた参加する、って。まー…なんか予定入ったらわかんないけどね?」 そう言ったあたしに、ママは黙って箸をわたしてくれた。 「あ、ありがと。って、あんまりお腹空いてないんだよね」 「まつり……あんた、覚えてないの?」 へ? 「……なに?あー…ご飯食べたい、って言ってたっけ?」 「じゃなくて」 「……なに?」 ……ママの顔がまた悲しそうに歪んだ。 ……なに?