「あさってのことも・・・・ごめんね」
「あぁ・・・・いや。それはまた来年、ってことで」
ジョー・・・・。
「なんだよ。おまえがそのこと心配するっておかしな話だよな。もしかして、俺の晴れ姿見たかった?エッチー」
「ば、ばかっ!違うしっ!絶対違うし!!」
ふざけて笑うジョーはいつもと同じで、ようやく重い気持ちが少しだけ晴れたような気がした。
「ははっ!・・・・今年のは元々参加できるかどうかわからなかったんだ」
「え?そう、なの?」
「俺もいろいろ予定があんのっ!だから、参加しない、って言ったのは俺の方からだから、気にすんなよな?」
うそ、と言いかけてあたしの頭の中のふわふわした彼女の姿が思い出されて、口をつぐんだ。
もしかして・・・・・そういうこと?
「そう・・・だね。ジョーにも予定とか、あるもんね・・・」
「おぅ!だから来年また楽しみにしとくわ」
「ん・・・・」
「だから、気にすんな、な?」
「うん・・・」
思ったよりも、さばさば明るい様子でケータイを切ったジョーの声に、あたしは驚き、ほっ、として最後は少しだけ、じん、と落ち込んだ。

