ふわふわの彼女が暗闇に消えた後、あたしはどうにか柵に体をもたれかけるしかなかった。 さっきからまるで螺旋のようにぐるぐるしてる頭の中で、 その終着点にあるもの。 それが誰なのか。 そして、それがナニなのか。 あたしはわかり始めてた。 だけど、 「・・・・ダメだよ・・・」 小さくつぶやいて、あたしは玄関の門を開けた。