ジョー・・・っ! さっきまで離したかった腕を、今度はあたしが捕まえる。 捕まえた、って思った瞬間に、その腕はするりとはじかれるように飛び出した。 あっ・・・ って思った瞬間・・・・ ガツッ! 鈍い音がして、ジョーの腕は振り回され、恭二が倒れた。 ・・・・え・・・・・・・ 一瞬静まった空気のその後に、 「キャー!」 恭二と一緒にいた女の子の叫び声で、あたしは、ようやくジョーが恭二を殴り倒したことに・・・・気がついたんだ。