「・・・・次はジョーから言いなよ」 そうあたしが言うと、ジョーはツリーの方を見上げて短く息を吐いた。 「よかったじゃん」 「え?」 「彼氏、出来たんだろ?あの車の・・・」 「あ~・・・・・ぅん・・・」 彼氏・・・・ まだ、はっきりと恭二の言葉に答えてはいないのだけど。 やわらかいキスの証。 それが、そういうことに・・・・なるのなら。 「オトナの恋がしてみた~い、って・・・・そればっかだったもんな」 「なに?それイヤミ?」