『あのさ』
重なった言葉に、また少し空気が固まった。
「……おまえが言えよ」
「ん……。あの、えっとね、あ、そうだ!今日ね、おばさんに渡したから」
「は?ナニ?」
「ママが・・・・出来上がったから持ってけ、って・・・・」
思わずごにょごにょと小声になったあたしを見て、ジョーはにやっ、と笑うんだ。
こいつ~~・・・・
言いにくいの、わかってる。絶対!
「わかったんでしょ。もういいじゃん」
「なに、全然わかんねーんだけど?ちゃんと声に出して言ってみ?」
・・・・・ぐっっ!
なんか・・・・やっぱりいつもの感じと違う。
あたし、押されてる。

