そしてエミは続けた。 「サトシ、私少し行きたいところあるんだけど」 え? 今ここに着たばかりなのに? 「エミ、じゃあたしも行くよ。あとからまた来ればいいし」 「ダーメ!」 「へ?」 そう言ってエミはあたしの耳元でささやいた。 「私もサトシと少し回りたいしさ」 あ・・・・なるほどね。 「でね、ツリーを私も見たいから、戻ってくるまでここで待ってて」 「え?」