驚いて上を見ると「オトナな彼」がふっ、と笑って私を見つめた。 「俺、恭二。よろしくね、まつりちゃん」 あ・・・・ 「ハイッ!」 あたしの元気な返事に周りの人たちがわぁっ、と盛り上がった。 な、なんだかわかんないけど、 これで、「オトナな恋」が始まるの? よくわかんないけど、 とりあえず、よしっ、だよね。 ガッツポーズを小さく決めた私の肩を、「恭二さん」は嬉しそうに抱いた。 ど、どうしよう・・・・。 本当に、始まっちゃった・・・?