エースナンバー

玲音side



「なんで俺が…」


小さくぼやきながら歩く…。




前の学校だったら考えられなかったぜ…



1年の頃から部員数100人を超える野球部の中心だった。


誰も俺に逆らわなかったし、命令なんてしなかった…



俺は常に1番だったんだ…










あの日までは…



  □




「…っ
つまんねぇこと思い出した」


頭をくしゃくしゃとかきむしった。


シャワー室の前で立ち止まって、ドアを開ける。




――…?


シャワー室に入ると、ザーっと水の流れる音が聞こえた。




…誰か入ってるのか?


待ってなきゃいけないってやつかよ…

面倒くせぇ…



俺はツカツカと足を進めた。



使われているシャワールームの前に立つと、防水カーテンに手をかける。



ガラッ
「早くでろよ!」