彰人は3日間、面会時間ギリギリまで樹音のそばで過ごした。


樹音の両親もそれを許してくれていた。



「また明日も来るね」



夜、彰人が帰ろうと眠る樹音に声をかけた。


「……」


「樹音…?」


樹音が一瞬、まぶたを動かした気がした。


「樹音!」


もう一度、強く名前を呼ぶと…


樹音はゆっくりと目を覚ました。



「…樹音!良かった!」


その瞳に彰人が映った。


樹音の記憶は…?