すぐに、通行人が呼んだ救急車が到着して、


樹音を病院へ運んだ。


彰人は気が気でなかった。




たった今、
樹音が倒れていた所は、
二年前、
彰人が倒れていた所。





――二年前。
その日も雨だった。


付き合っている樹音としばらく会っていなかった。


そのことをずっと気にしていた彰人は、


直接、樹音に会いに行こうとしていた。


このまま自然消滅なんて望んでなかった。