あたしも琉架のこと……ーーー 「って、信じたわけ?」 …は? 目の前にいるのは、いつもの余裕な琉架。 ニヤリと笑顔を浮かべて、 人を騙すのが大スキな詐欺師。 は? なにこれ。 なにこれ、なにこれ、なにこれ。 騙された……? 「なに、惚れた?だからお前女慣れしてるヤツばっかりに………って、桃?」 本気にしてた自分が恥ずかしい。 アイツは学校でも有名な女たらし。 その上性格最悪で。 だから、わかってたのに 「も、も…?」 困惑した表情でのばしてきた手を避けてしまう。