なーんかその動作に納得いかないけど。
ていうか篠沢君も琉架に負けず劣らず性格黒いよね。
だけどそんなこと考えてる暇じゃないみたいで。
とりあえず言われた通りに、
鞄をもって琉架の後を追うことにした。
「家、かあ?」
琉架の家の前まできて今更、とは思ったけど。
アイツのことだから街で遊んでるかもしれない。
なんて不安が急に襲ってくる。
だってあれはあきらかにサボりだったし。
琉架ならそれくらいのことはありえる。
ていうかさー、だいたいなんで琉架を探さなきゃいけないの!?
篠沢君は何考えてんの!?
あーわっけわかんない。
そう、怒りに任せてあたしは
インターホンを押してしまった。


