愛の手


あれ……

あたし、寝てた?




あたしは眠気の残るマブタをゆっくりと開けた。



あったかい……

目の前の壁からつたわるぬくもり。





あったかくて気持ちよくて……





……ん?

壁があったかいのっておかしくない!?





恐る恐る目を開けると、そこには肌色の壁――…