愛の手


カツカツと靴の音が響く。



ヤバイ、怖い!!

あたしは逃げ出した身。

いとも簡単に居場所がバレてしまっては、逃げ場所がなくなる。


しゃがみこんだあたしの腕をぐいっと乱暴に引っ張る。




イタイ…


――…怖いっ!!!!





その瞬間――…

思っていた痛みがくることはなく、かわりにきたのは、あたたかいぬくもり。


若のあたたかい体に、すっぽりと収まった。