愛の手


あたしはゆっくり体を起こした。

鎮痛剤がまだきいてるみたいで、痛みは全く感じなかった。



着てる着物を脱ぐと、着ていた服をさがした。

血だらけだったはずのあたしの服は、洗濯されてキレイに畳まれていた。




さっと袖を通すと、いつものあたし。

服の裾から出た肌は包帯が巻かれてて、ちょっと痛々しい。




音をたてずにふすまを開けると、ガランと静かだった。



あたしは、ヤクザ屋敷から飛び出した。