愛の手


怪我をして帰ってきたのを見たとき、死んじゃうかと思った。

本当は、怖くてたまらなかった。




総司さんや、組員の人が血だらけになってる姿――…






怖いのは、殴られたときの恐怖じゃなく……


彼らを失うかもしれない、という喪失感。






総司さん……


あいたくて、あいたくて、たまらないです……