愛の手


――…


一人にさせてもらって、さっきの祐輔さんの言葉を頭の中で何度も思い出した。



あたしがここにいる、理由。




あたしは助けられたわけでも、助かったわけでもない。

優しくて味方だと思っていた祐輔さんも、本当は違うんだ。



人を信用できなくなりそうなくらい、恐怖を覚えた。



忘れかけていた恐怖の感覚が、体の底から湧き上がる。

走っても走っても、追われる感覚。

人間、お金のこととなるとあんなに必死にさがすんだね。



借金なんてあたしが残したモノじゃないのに。

そうは思っても、自分の両親の借金。




あたしが返さなきゃいけないんだろうな……