愛の手


スーツの男がもう一人、ふすまの向こうからお盆を持って入ってきた。

「飯を持ってきた」

「あぁ、すまない。あとは私がやるからお前は下がってろ」

「へい」

持ってきた男はギロリと睨むようにあたしを一瞥した。





ビクッ







背筋が、凍るかと思った。



冷たい瞳が…

追ってきた男たちを、思い出させたからだ。