ヤクザ屋敷に着くころには、あたしはまたぐったり疲れきっていた。 「本当弱いんだから」 「う、うぅうるさいっ」 リビングのソファーで横にさせてもらいながら、康平さんがのぞきこんだ。 車はまだいいよ。 鉄の箱にかこまれてるんだからさ。 バイクはダイレクトに風を感じて、怖いってモンじゃない!! もう二度と乗るか!!