愛の手


「いやぁーイイ買い物した!!」


満足そうな康平さんは、コンタクトと眼鏡をそれぞれ注文した。

あとは洗浄液も切れてたとかで、一緒に購入。



「よかったデスね」

心にも思ってないけど、律儀に返事するあたし。



「女の子、よかったんですか? せっかくナンパしようとしてたのに」

「べつにぃー。お嬢はオレらの家族だから、一番大事なのは当たり前だしさ」


また出た、家族って言葉。




やっぱり彼らにとってあたしは、家族らしい。