愛の手


疑問をぶつけることなく、あたしはまた部屋に一人で閉じこもった。


なにかしたいわけでも、眠いわけでもない。

マブタは重いんだけどね。



ただここの人に――…浅葱組にかかわりたくないだけ。


これ以上かかわって、あたしを乱して欲しくナイの。




彼らはあたしになにをした?


あたしから、なにを奪った?






記憶を呼び起こすように、何度も問いかける。

それなのに――…