愛の手


なつかしい思い出。

あたしは横になりながら、枕を抱きしめた。




初恋のヒト――…

守るといってくれた初恋のヒトは、あたしが小学校に入学するとともに姿を消した。



名前は忘れちゃったけど、どことなく祐輔さんに似てる。







優しい声に、やわらかい笑顔。



それにあたしの味方だといってくれた……







――…あの言葉。