なんだろ‥

このドキドキ‥


いやー待て!

違う。違うよね?

これって恋とか、恋とか…?


恋じゃ‥無いよね?


違う!


だって、危険とか恐怖を
感じてる時って錯覚して
恋愛に陥り易いって言うし、

今のめっちゃ恐かったし、

錯覚だよね?錯覚!

だってチーフはオネェだし、

失恋2日目だし!

違うよね?

違うよね?

違――――――――う!



『なに泣きそうな顔して…
そりゃそうか、
いきなりあんなのに
絡まれちゃったしな。

忘れよう!

もう飲みに行って忘れよう!

それよりさ、
鋏み一丁でパンチから
七三にしちゃうのって
凄くね?』


『す、凄いよ‥。』


『クリンクリンが七三だよ?
やっぱ凄いよね?

やっぱ俺ってカリスマ♪』


だから軽いんだってば!


やっぱり錯覚だよ…。


ヒュン♪


「あらあら♪
な~に悩んでんの?

別に失恋2日目だからとか
関係無いんじゃん?

アイツだって綺麗な
お姉ちゃんとヨロシク
やってるんだから、

アンタだってカリスマ美容師と
恋に墜ちたって罰は
当たらないわよ!
イケメンだしさ♪

お持ち帰りされちゃい
なさいよ♪」



『な、なんちゅーことを!』



突如出現した麗子's悪魔に
囁かれ、思わず声に出して
言ってしまった!