それに吊られてアタシも地面に座る。

「蓮人…?」

アタシは蓮人の顔を覗き込んだ。

「…これ俺のなのに…」

と不機嫌そうな顔でアタシの唇を指でなぞった。

「ッ!アタシの唇はアンタのじゃないわよ!」

アタシは蓮人の腕をパシンと叩いた。

「…何時になったら恋叶は振り向いてくれんだよ…」

蓮人は今まで見たことないくらいに悲しい顔をしていた。

「そんなに俺のこと嫌いかよ…」

アタシは何も答えられなかった。