「オハヨー」
「おはよう。皆」

教室に入る俺等。
この瞬間、俺の表スイッチが入る。

「蓮様」
「なぁに?」

クラス委員の女が話しかけてきた。

「この資料を第2倉庫まで運んでくれませんか?」

は?何で俺に頼むわけ?俺…クラス委員でも何でもないんだけど…。
でも、ここは引き受けないと…

「あぁ、いいよ。こんな重い物、女のコに持たせられないしね」

ニコッと笑顔で答える。隣を見ると鳥肌をたてている恋叶。前には目をハートにして頬を赤くしているクラス委員。遠くの方には俺を見てゲラゲラと腹をかかえながら笑っている隼水と愛李。

(コイツ等…なんなんだよ…)