嬉しくて頬が自然と緩む。
長かった。この3年間。

やっと恋叶を本当の『彼女』として抱きしめられる。口付けできる。


「恋叶、愛してる」
「…アタシも」

そう言って見つめ合った後、もう1度深くて甘いキスをした。

「俺の勝ちだな」
「そうだね…」

と言って恋叶は拗ねてしまった。俺は知ってる。コイツが負けず嫌いなこと。

俺は…拗ねてる恋叶も…

怒ってる恋叶も…

照れてる恋叶も…

笑ってる恋叶も…

全部…愛してる。


一生、離さねぇから覚悟してろよ?

俺のお姫様。


「恋叶。何があっても、お前を離さねぇから。覚悟してろ」
「うん。離したら絶対に許さないからね!」