俺は『あぁ』と返事をして隼水と愛李と歩いた。でも何か妙にあの2人が気になる。 その時だった。微かだったがアイツの名前が聞こえた。 「恋叶!」 この声は…さっきの男? ということは… 「隼水、愛李!」 「何だよ蓮人」 「あの男と女を追うぞ」 「え?あ、あぁ」 間違いない…。多分、あの女は…。 暫く歩き男女は止まった。 俺はタイミングを計り息を吸った。 アイツの名前を呼ぶ為に。