何も出来ないまま1ヶ月が過ぎた。

恋叶のいない修学旅行は楽しくなくてイマイチ盛り上がらなかった。

愛李や隼水なんかサボりが多くなって留年ギリギリ。
俺もたまにサボって専用ルームにいることが多くなった。
皆、顔をあわせない時もある。

恋叶は俺等にとって必要不可欠な存在だったことを物語っているんだ。

携帯も通じないままだ。

恋叶…。
お前は一体どこで何をしている?

「なぁ蓮人」
「何?」

久しぶりに隼水と愛李と一緒にいる。

「今日さ、俺等3人で遊びに行こうよ」
「は?何だよ急に」

ホントに急に何なんだ?

「気分転換だよ。気分転換♪」

愛李が飴を食べながら入ってきた。

「最近、恋のことでゴチャゴチャしてたじゃん?少しはパァっと遊ばないとな」

確かにそうかもしれないな。少しは気分転換しないとやってられなくなる。

「あぁ、そうだな」