「は…?」
「あの子は自分が退学し蓮人から離れるから自由な恋愛をさせてやってくれと言った」
「嘘だろ…」
「嘘じゃない。私は退学すると言った彼女を転校にし違う高校にまで通わせてあげてるんだ。本当ならば礼を言ってほしいところだよ。私はこれから仕事がある。さっさと出ていってくれ」

俺は理事長室を出た。

「クソッ!」

櫻菜を辞めさせた親父も訳分かんねぇ。俺の為に学校を辞めた恋叶も訳分かんねぇ。だけど1番に自分の力の無さにムカついてしょうがない。

一体俺は、どうすれば良いんだろう…。
俺は恋叶に、こんなにも心配させていたのか?俺のせいで恋叶が犠牲になった。

俺…ふざけんな…。