俺はすぐに理事長室に向かった。

ノックもしないで理事長室に入る。

「おぉ蓮人か」
「てめぇ…恋叶に何したんだよ!?」

俺がそう言うと親父は俺を睨んできた。

「何しただと?私は何もしていないが」
「てめぇが恋叶のこと転校…いや、退学にしたんだろうが!」
「おいおい、人聞きの悪いこと言わないでくれ。私が辞めさせたんじゃない」
「じゃあ誰が、そうしたんだよ!?」
「あの子は自分で辞めたんだよ」
「…は?恋叶が、そんなことするわけねぇだろ?」
「いや、本当だよ。あることを条件にあの子は転校したんだ」
「条件って何なんだよ」
「条件とは…

蓮人の自由な恋愛

だよ」