今、この場所でいつもの皆が目を丸くし掲示板を見ている。

「なんだよ…これ」
「何で…何で…」
「何でよ」
「恋が…」

掲示板には恋が転校したという紙が貼られている。

『転校』と書かれているが親父が退学にしたと言った方が良いだろう。

「クソッ!訳わかんねぇっ!」

俺は投げやりにそう言った。
あの、クソ親父…。勝手なことしやがって…。

「蓮人…」

隼水は俺がキレてることを感じたらしい。

「僕…恋にメールしてみるね!」

愛李はポケットから白いスライドの携帯を取り出し器用に文字を打ち始めた。

数分後、愛李はハァ…と大きなため息をつき

「メール…戻ってくる」

と一言だけ呟いた。