「はぁ?何言ってんの?アタシ、退学になるような悪いことした?」

ホントのホントに。アタシ、悪いことしたかなぁ…。
あ!?もしかしてガラス割ったのバレたんじゃ…。
持ち前の足の速さで全力疾走したのに…。

「いや…恋は悪いことなんてしていないんだ」
「じゃあ何で?」
「あのな、恋」

隼水が入ってきた。

「…蓮人が恋叶に恋をしているが理事長にバレて…」
「何で?バレたらいけないの?」
「いけないに決まってるじゃん!理事長は『蓮人の妻は私が決めるんだ!』って言ってた。あれ、もう半端無いくらい怒ってるよ」
「その蓮人がいないみたいだけど…」
「蓮様は理事長のところよ」

姿が見えなかった桃華と美夜が制服や髪を乱して走ってきた。